語りかけてくる自然なカタチ

デザインの新しい時代

コーディング技術 x 形態デザイン

頭の中で描いた自由なイメージを繊細に再現したい。「風のようなかたち」「光のようなふるまい」そうした目に見えない現象も正確に図面化したい。従来のソフトウェアでは困難だった表現を、コーディングの技術を用いて実現いたしました。

これまでの水平垂直の世界から、緻密で繊細なしくみが生みだす多様な表現へとデザインの可能性を広げてくれます。

「形態生成プログラム」
このプログラム技術は、2008年 ハーバード大学で開催されたCritical digitalで発表。イノベーティブな手法として同大学の年間誌に取り上げられいます。

「しくみ」が創る美しさ

モノづくりの革命

職人 x デジタルファブリケーション

日本には高い職人技術があります。伝統的な木加工の技術や、現代の産業を支えてきた金属加工技術、またこれらの加工を可能にしてきたツールや工作機械技術。こうした職人たちの高い経験値と最新のテクノロジーを融合させ、デザインから生産工程までのプロセスをつないだ新しいモノづくりの「しくみ」を実践しています。

ニューロ・ファブリクス

「穴あけプログラム」
多種多様な部材によって構成されている従来の木造在来工法に対し、デザイン・構造・環境設計が共に成立しているモノコック型建築モジュールを開発いたしました。
豊橋技術科学大学 人間・ロボット共生リサーチセンターにて木製モノコック技術を用いた次世代型知能化住宅を開発中。

都市と対話する森のデザイン

エコロジカル・デザイン

都市解析 x ランドスケープデザイン

都市におけるランドスケープの力が再注目されています。公園や庭園といった箱庭的な役割りを越え、周りの都市環境とのインタラクションによって展開してゆく継続的なデザインを実践いたしました。造園家、都市計画家、都市解析専門家、建築家らと共同し、互いの思考と情報をつなぐ、全く新しい「ものづくり」をコンピュテーションの力で実現いたします。

ソニーシティ大崎 ランドスケープ計画

「種まきプログラム」
ソニーシティ大崎では、都市環境に「自然な森」を生成するための「種まきプログラム」を開発いたしました。「刻々と変容する都市環境情報に対して植物がどうのように応答するか」という観点からデザインが導き出されています。
建築設計・ランドスケープ : 日建設計
(山梨知彦 羽鳥達也 石原嘉人 川島範久 根本哲夫 西大輔)
受賞 :
日本建築学会賞 2014
掲載 :
ランドスケープデザイン 2011年 12月号

風のかたち、光のかたち。

環境解析とデザイン

環境解析 x 建築デザイン

解析技術が発達し、不可視だった環境情報が数値化できるようになってきました。こうした数値情報とデザインを組み合わせ、自然界の「現象」をデザインすることが可能になります。単にオーガニックな形態を模倣するのではなく、環境のもつ自然な魅力を最大限に引き出すデザインを実現いたします。

小学館神保町3-3ビル ファサードデザイン

「木漏れ日プログラム」
オフィス空間に柔らかな自然の光を演出するため、「木漏れ日プログラム」を開発いたしました。外装パネルには大小20万個の穴を操作し、環境データと連動して風形、光形をデザインしています。さまざまに異なる表情をもつパネルは、デジタルファブリケーション技術で制作されています。
建築設計 : 日建設計
(山梨知彦 寺島和義 沖周治 寺岡拓 池田昭一)
受賞 :
2011年度 グッドデザイン賞
日本建築学会作品選集2013
第8回日本建築家協会優秀建築選

音と折り紙の共演

音とカタチの最適化

音響解析 x 形態デザイン

音とカタチの融合を目指しています。
見えない音をどうやって操るか。 形態デザインと音響解析を相互に探りながら、 音とカタチの関係性を紐解きました。 自由な形状を描く形態生成プログラムと音響効果の最大限に引き出す音響最適化プログラムを連動させ、 美しいカタチと音のふるまいの共演が可能になります。

嬉野市社会文化会館 折り紙ホール

「折り紙と音響最適化プログラム」
折り紙のルールに基づいて、様々な折り形態を生み出す「折り紙プログラム」と 音のふるまいを可視化させ、音響と形態の関係を連立した「音響最適化プログラム」を開発しました。 見えない音を自在に操り、音と折り紙を融合した音響ホールは、2014年に竣工予定です。
建築設計 : 末光弘和+末光陽子 / SUEP.
音響設計 : 永田音響設計
掲載 :
新建築社 JA 91 AUTUMN 2013 「模型という建築」

ロボットで建築をつくる

夢をカタチにする技術

建築xロボットファブリケーション

複雑さ、多様さ、正確さ、をカタチにするロボット技術の誕生です。ロボットアームを、まるで人の手のように自在に操り、これまで実現不可能だった夢をかなえます。

東京大学 DFLパビリオン 2013

「ロボット施工+プログラム」
次世代型のロボット建築施工プロジェクト。
テクニカル・オーガナイザーとして、プログラミングで産業用ロボットを巧みに操り、255種類のコンポーネントを製作。0.5mmの薄いステンレス板を重ね合わせ、ファイバーレーザー溶接を用いて、完全密封した鉄の風船を実現しています。
建築設計 : 東京大学 DFL 小渕祐介研究室
構造設計 : 東京大学 佐藤淳研究室
建築施工 : 株式会社 大林組
掲載 :
GA JAPAN 129 「ロボットはコンピュータの夢をかたちにするか?」ただいま連載中!!